耳鼻咽喉科ってこんなところです

はじめに・・・ 耳鼻咽喉科ってきくと内科や小児科に比べてなじみが薄く、なんとなく、受診される時に抵抗をもたれるかたも多いのではないでしょうか?耳鼻咽喉科は簡単に言うと耳、鼻、口の中とのど(咽喉)を中心に診るところです。また、人間のもつ五感(見る、聞く、においをかぐ、味わう、触れる)のうち3つの感覚器官をあつかう科であり、眼に関しては眼科、歯に関しては歯科と連携し、さらに内科、小児科、脳外科とも連携し、診察を行っております。確かに耳、鼻、口の中とのど(咽喉)の暗い穴の中を主に額帯鏡(がくたいきょう)という特殊な診察器具を利用し光を反射させて診察するため、なんとなく、こわい、くらい、いたいといったイメージをもたれるかもしれません。しかし最近では、内視鏡、顕微鏡などを利用しできる限りわかりやすく説明するとともに、診察時のいたみ、不安がないように十分に注意しておりますのでご心配なされないでください。

耳に関して・・・ 耳は主に外耳中耳内耳で構成されています。耳の入り口から鼓膜までを外耳、鼓膜の奥にある部屋を中耳と呼びます。さらにその奥の脳に近いところにある部分を内耳と呼びます。なお中耳は耳管という管で鼻の奥とつながっていて気圧の変化に対して耳管が開閉して中耳の圧を調整しています。また内耳には聴覚、平衡感覚をうけもつ大事なセンサーがあります。
主な病気 耳垢栓塞(いわゆる耳あか)、外耳道異物、急性・慢性中耳炎、滲出性中耳炎、めまい、難聴、耳鳴・・・

鼻に関して・・・ 鼻の中は鼻腔と呼ばれますが、鼻腔の奥にはさらに細いトンネルでつながった空洞が鼻や眼の周り、頬の下に分布しており、これらの空洞を総称して副鼻腔と呼びます。いわゆる蓄膿症というのはこの副鼻腔の炎症のことで医学的には副鼻腔炎と呼ばれます。なお鼻は単に鼻で呼吸する目的だけではなく、外界からの異物をとらえたり、加湿器の役割ももっており、さらに鼻の奥にはにおいのセンサーも認めます。
主な病気 アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)、副鼻腔炎、鼻内異物、いびき(睡眠時無呼吸症候群を含む)・・・

咽喉に関して・・・ 鼻の奥から口の奥を含めて食道への分かれ道までを咽頭と呼び、その下の気管にはいるまでを喉頭と呼びます。なお喉頭には声をだすための声帯があります。
主な病気 咽頭炎、喉頭炎、声帯ポリープ、咽頭異物・・・

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